ライム 90(山口県大島産)
ライムの原産地はインド北東部からマレーシア周辺とされ、13世紀ごろにヨーロッパへ伝わりました。大航海時代には多くの船員が「壊血病」で命を落としましたが、イギリス海軍はその予防策として乗組員にライムの果汁を飲ませたそうです。当時は壊血病の原因がわかってはいなかったのですが、20世紀になってビタミンC不足によるものだとわかり、ライムに豊富に含まれているビタミンCが有効だったようです。
ライムはコロナビールに果汁を絞りいれたり、ライムソーダやライムウォーターなどドリンクとして飲む以外に料理にも。サラダのドレッシングにレモンの代わりにライムを使ったり、マヨネーズをベースにしたディップにライムを加えると後味がさわやかな風味を楽しむことが出来ます。ライムは焼き菓子に加えるとかんきつ系のさわやかな酸味を感じられます。レモンクッキーやレモンのケーキのレモンをライムに置き換えるイメージです。果汁だけでなく果皮もすって入れるとより独特の香りが強まります。
一般的店頭に並ぶライムはほとんどが輸入品です。よいライムを選ぶには持ったときの重量感。同じ大きさなら重量のある方が果汁を多く含んでいます。また果皮に艶と張りがあり、きれいな緑色をしているものが良いです。黄色くなっているものは樹上で熟したり、収穫後日数が経っている可能性があり、酸味や香りが薄くなっています。
保存方法ですが、レモンに比べて果皮が薄いため日持ちはよくありません。乾燥しないようにポリ袋へ入れて冷蔵庫の野菜室か冷暗所に。明るい場所だと果皮が黄色く変色しやすくなります。量が多い場合は冷凍保存も可能です。薄くスライスしてから保存容器へ入れて冷凍するか果汁だけを絞って製氷皿等に入れて凍らせると後で使いやすいです。
基本情報
育て方・栽培