ドイツパンをおいしく頂く為に、その背景にあるドイツの伝統的な食材や食生活を見てみます。
ドイツの主な食材
ソーセージ・ハム(Wurst・Schinken)ドイツでのソーセージ等食肉加工品の一人当たり年間消費量は約40kg(日本の8倍以上)と全食肉消費量の半分近くを占めており、約1500種類以上あるといわれています。
ブリューヴルスト(Brühwurst) 生挽肉を腸詰した後茹でたソーセージ。種類によっては更に燻煙する。日本でいうフランクフルトやウインナーもこの分類。
コッホヴルスト(Kochwurst) あらかじめボイルまたは熱湯に浸した肉を腸詰し、更にボイルまたは燻煙したソーセージ。
ローヴルスト(Rohwurst) 腸詰した後燻煙し自然乾燥させた保存用のドライソーセージ。サラミが代表例。
シュヴァルツヴェルダー シンケン(Schwarzwälder Schinken) 最も有名な生ハムの一つ。豚のもも肉を塩漬けにし乾燥させてから冷燻する。
チーズ(Käse) ドイツでは乳製品も多く消費され、一人当たり年間消費量はチーズが約20kgで日本の10倍、バターが約6kgで日本の9倍の量が消費されています。チーズも、クヴァルク、ハードチーズ、フレッシュチーズ、プロセスチーズ、スライサブルチーズ、ソフトチーズ、サワーミルクチーズなど、たくさんの種類があります。
じゃがいも(Kartoffel) ドイツ人は一人当たり年間約70㎏消費し、日本人の4倍以上のジャガイモを食べます。ドイツには150種以上もの品種があり、茹で加減によって・煮崩れしないタイプ・煮崩れしにくいタイプ・煮崩れしやすいタイプと、大きく3つに分類します。サラダや、料理の付け合せ、スープ、揚げ物など、色んな形でドイツの食卓に登場します。
ザワークラウト (Sauerkraut) ドイツの国民食と言われるほど、ドイツの食卓には欠かすことができません。新鮮なキャベツを千切りにし、塩水(または塩と白ワイン)、ディルシードやキャラウェイシードなどの香辛料とともに甕に入れて塩漬けにします。酸味は乳酸発酵によるもので、酢は使用しません。塩をもみこんで自然発酵させたアルカリ性食品です。
ピクルス(Essiggurke) ドイツの食卓にかかす事が出来ない名脇役がピクルスです。ドイツのキュウリはパリッとして硬め。新鮮なきゅうりにスパイスやシーズを加え、マイルドなビネガーに漬け込みます。そのままかじってビールのおつまみに、みじん切りしてソースやドレッシング、ハンバーグの上にのせたり、楽しみ方色々。