イタリアとパン➁

イタリア料理によく使われるトマトやオリーブオイルは、ナポリなどの南イタリアで特に使われる食材です。イタリアントマトにはいろいろな品種があり、日本でもよく見かけるホールトマトの缶詰には「サンマルツァーノ」という品種が使われていて、実が厚く煮にくずれしにくく加熱することでよりおいしくなります。
また、オリーブオイルはパンにつけたり、サラダ、ピザ、パスタ、肉・魚料理にかけたりそのまま食べるのが一般的です。

南北に長いイタリアは、それぞれの地域で気候や風土が違い、地方ごとにそれぞれの郷土料理があります。ナポリ料理、トスカーナ料理、ローマ料理、シチリア料理といった地域料理が集まったものを「イタリア料理」といいます。イタリア料理の歴史は古く、紀元前の古代ローマ帝国に始まり、ローマ帝国が勢力を広げるとともに、ヨーロッパ各地に広がりました。「ヨーロッパのおいしいもののルーツはローマにあり」ともいわれ、世界3大料理のひとつとされているフランス料理も、イタリア料理の影響を受けて発展したともいわれています。

北イタリアは、アルプス山脈が近いため涼しく、煮込み料理やお肉料理が多いのが特徴です。ミラノの郷土料理「コトレッタ」は、日本ではミラノ風カツレツという名で知られています。

南イタリアは暖く太陽のめぐみをたくさんうけ、オリーブオイルやトマトをたくさん使ったさっぱりした料理が特徴です。魚介類がたっぷりはいった「アクアパッツア」や「ペスカトーレ」などがナポリの郷土料理として有名です。

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