イギリスと紅茶


イギリスと言えば紅茶です。飲まれるようになったのは、16世紀ポルトガルから伝わってきたそうです。当時、紅茶は薬として飲まれていました。東洋ではお茶は万病に効く飲み物として飲まれており、イギリスでも最初は緑茶を中心に万病に効く薬として飲み、同じ目的で紅茶が飲まれるようになっていきました。徐々に嗜好品として飲まれるようになりますが、今でもイギリスではうがい薬代わりに紅茶を使う人もいるそうです。当時は、紅茶の効能は科学的には証明されていなかったのですが、現代の研究によって、紅茶に含まれる殺菌効果があり、風邪予防に効果的であると言われています。

薬として飲まれていた紅茶ですが、1662年にポルトガルから嫁いできた女王はポルトガルから茶葉や砂糖を大量に持ち込んで、贅沢に嗜好品として飲む習慣があり、徐々に上流階級の人達にも喫茶の習慣が広まっていったのです。産業革命後の労働者の間でも、砂糖入りの紅茶は毎日のエネルギー補給に重宝され飲まれるようになっていきます。

アフタヌーンティーは、午後に紅茶と一緒に軽食やおやつを摂る喫茶文化のことです。アフタヌーンティーでは、スコーンやお菓子、サンドイッチなどが並びます。日本でもホテルラウンジなどでもありますが、イギリスでのアフタヌーンティーは、かつては上流階級の人達の社交の場としての役割がありました。アフタヌーンティーは15時から17時ごろに楽しむもので、18時頃に始まるミュージカルやコンサートを観るために、軽食を摂ってお腹を満たしておく人が多かったそうです。

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