カフェー

正式に日本がコーヒー豆の輸入を開始したのは鎖国が解かれ日米修好通商条約が結ばれてからのこと。当時は限られた特権階級の人間しか口にすることはできず、一般の人々にコーヒーが認知されてきたのは30年後明治21年のことです。

東京の上野に日本で最初のコーヒーを提供する店「可否茶館」が開店します。面白いのがこれは現在のマンガ喫茶のような複合形態でビリヤードなどの娯楽品や書籍、シャワールームまで完備されていたそうです。しかし、当時の日本の文化にはこの施設が受け入れられなかったそうです。

現在のカフェブームから、「喫茶店」が古く「カフェ」が新しく思われますが、コーヒーを中心に人々の社交場は「カフェー」と呼ばれた施設で、「喫茶店」よりも早かったのです。これは東京美術学校出身の「松山省三」氏が、パリのカフェのように画家達と芸術談義をできるような場所を作りたいと、友人たちと協力し開業したのが始まり。「カフェー・プランタン」と名付けられ文化人が集まるサロンとして発展し、その後は、銀座を中心に次々とカフェーの名の付いた店が開業します。

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