パンと焼き菓子の中間に位置する、クイニーアマンです。
1800年代ブルターニュ地方(フランス)では小麦粉が不足し、バターが豊富にあったそうです。そんな中、パン屋さんが通常よりバターが多すぎる配分の生地を作り、そのまま放置してしまいました。そのままバターを溶かしてしまったパン屋さんは捨てるのはもったいないと、生地をのばす、練る、のばす、ねる。を繰り返し、焼いてみたところ、とてもおいしいパンが誕生しました。これが世界初の、クイニーアマンとなりました。
ブルターニュ地方発祥のパンの中でも、最も歴史が古いと聞く、クイニーアマンですが、19世紀、男性が女性にプロポーズする時、このクイニーアマンを贈る伝統があったそうです。なんだか、ハッピーになれそうな伝承です。
本場フランスのブルターニュ地方では、直径30センチのホールケーキサイズのクイニーアマンから、食べやすいポケットサイズまで、パイのようにサクサクだったり、弾力のある生地だったり。店により、個性ゆたかなクイニーアマンがあるそうです。