テクス・メクス

タコスミートパンのテクス・メクス料理について。

テキサスはメキシコとの国境にも近く、「テクス・メクス(Tex-Mex)又はテックス・メックス」と呼ばれるメキシコ風アメリカ料理。元々はテキサス・メキシコ鉄道が名前の由来。テクス・メクスは、ふたつの異なる食文化のスタイルや食材を混ぜ合わせることで、斬新でとても美味しい料理を生み出しました。

メキシコとテキサスは地理的に隣接しているので、人々は植民地化以前から自然と伝統的な食文化を共有していました。唐辛子を使った辛味の強い味付けはアメリカ先住民。スペイン人をはじめとするヨーロッパ人の到来が大陸の外からタマネギや鶏肉などの新しい食材が持ち込まれました。

こういった文化のるつぼのような状況の中で、味や創作性、色合い、香りや栄養価の高さ、といった料理のバリエーションの豊富さだけでなく、この料理が持つ社会的・歴史的重要性もテクス・メクスの魅力なのです。

マヤ文明やインカ、アステカ帝国の時代から数千年に亘って連綿と続く食文化をたどるメキシコ料理、テキサス料理には炭火で焼いた肉、ソース、地元産野菜のグリルなどがルーツになっています。この食文化が融合した結果、地元食材にエキゾチックな風味を加えた、地域色と国際色を合わせ持ったテクス・メクス料理が誕生したのです。

メキシコ料理だと思ってたべていたのが、テクス・メクスだったりするのがブリトー、タコスなど。テクス・メクス料理の主要食材は米、トウモロコシ、アボカド、そして豆類の、代表料理にはファヒータ、スパイスのきいたフライドチキン、ナチョス、エンチラーダなどがあります。

日本でもメキシコ料理屋さんとテクス・メクス屋さんの境界線は曖昧ですが都会ではよく目にします。はしりは1980年代のZEST(ゼスト~グローバルダイニング)がこの食文化をひろめてくれた印象です。
写真はイメージです

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