フレンチトースト 360
フレンチトーストといえば、卵と牛乳をたっぷり含んで焼き上げた
香ばしさがおいしい、おやつにも軽食にもなるパンです。
フレンチトーストの名前の由来は、フランスだと思われている方が多いと思いますが、
フランスとは全く関係がありません。
1724年にアメリカの酒屋の店主ジョーゼフ・フレンチが、
この料理に自分の名前を付けたことが由来だそうです。
しかし、フレンチトーストという料理自体がアメリカで誕生したわけではなく、
似たような料理ははるか昔からヨーロッパのさまざまな国に存在することが確認されています。
最も古い記録は4~5世紀ごろのローマ帝国の料理書に残っており、
中世ヨーロッパでは各地で色々な名前で呼ばれていました。
黄金のトーストという名前もあったようです。
ちなみにフランスでの呼び名は、「pain perdu(失われたパン=捨てるはずのパン)」と言います。
フランスのパンはバケットなどのフランスパンが多く、日を置くと硬くなってしまうのですが、
調味液に浸すことで硬くなったパンを柔らかく生き返らせることができます。
そうした意味から「pain perdu」と呼ばれるようになりました。