柿 180(奈良県産)
「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」【子規】と、昔から俳句に詠まれるほど奈良は柿がよく似合う土地柄で、古くから「御所柿」を始め様々な柿が生まれてきました。現在の主要品種である「刀根早生(とねわせ)」の発祥の地として有名です。
秋になると店先にならび、甘い香りを漂わせます。まず「刀根早生」が出荷され「平核無(ひらたね)」、「富有(ふゆ)」と12月まで柿の季節が続くそうです。
特に都市部に多く出荷され、奈良の柿は全国ブランドになっています。温度差のある気候や風土が柿作りに適していたのでしょう。甘味の強い、大玉のものが人気です。
ちなみに上の俳句、「柿を食べていると、折よく法隆寺の鐘の音も聞こえてきたことだ。」という意味で秋の訪れを実感しています。