菜の花 350
菜の花は、アブラナ科の野菜で白菜、カブ、大根、
小松菜、水菜、チンゲン菜、キャベツなどの冬野菜の仲間です。
冬野菜は、春が近づき暖かくなってくると、花茎を伸ばし、
花を咲かせ子孫を残す準備を始めます。
花茎のことを「董(とう)」といい、これが伸びてくることを「とう立ち」と言いそうです。
野菜はとう立ちが始まるとそちらに全てのエネルギーを注ぐため、
大根やカブなどの根の部分はスカスカに、
葉野菜の葉の部分は固くなってきてしまいます。
そのかわり、エネルギーの集中している菜の花は柔らかく甘く、とてもおいしくなる仕組みです。
菜の花は、野菜がいっぱいの力でつけた、1年で春しか楽しめないもの。
大事にいただこうという気持ちになります。