青梅


うめ 400(山口県産)

初夏から収穫の時期を迎える梅。なかでも青梅は、梅酒や梅シロップなどを作るのに最適なころあいの梅です。

梅の実は奈良時代には柿・桃・梨・あんずなどと共に生菓子に加工して食べていたようです。そして、時代を経るに従って梅の効用を体験的に知るようになり、梅の塩漬けを保存食、食薬品として用いるようになったそうです。

梅干しの原型ともいえる梅の塩漬けが「梅干し」として初めて書物に現れるのは平安時代中期です。また、村上天皇が疫病にかかったとき、梅干しと昆布を入れたお茶を飲んで回復されたという記録もあり、これが元旦に飲む縁起物として今に受け継がれている「大福茶」の起源とされています。

鎌倉時代の文献には、「梅干ハ僧家ノ肴」と書かれ梅干しはお坊さんの酒のさかなとして利用されていたわけです。この風潮はやがて、武家の食膳にも広がり、武士の出陣の際には、縁起をかついで必ず梅干しを食べたといいます。

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